ドイツのGDP上昇とインフレ率急上昇を受け、DAX指数が上昇
ドイツ株式市場は木曜日、ユーロ圏最大の経済大国であるドイツの最新経済指標発表を受け、上昇して取引を終えた。主要株価指数であるDAX指数は0.60%高で引けた。 ドイツ連邦統計局(Destatis)の速報値によると、ドイツの第2四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.2%増となり、改定値である前期比0.4%増、市場予想の0.1%増を上回った。 INGは「今後の見通しとしては、ドイツ経済の短期的な見通しは、エネルギー価格と中東情勢に大きく左右されることは明らかだ。これらの要因は産業界と家計の両方に影響を与える。ドイツ経済は一部の懸念よりも回復力があることが証明されているものの、紛争が他の貿易ルートに拡大すれば、経済回復にとって新たなリスクとなることは明白だ」と述べた。 一方、ドイツ連邦統計局の速報値によると、ドイツの7月の年間インフレ率は前月の2.3%から2.8%に加速し、市場予想の2.7%を上回った。食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率は2.4%で、前月の2.5%から低下した。 より広い視点で見ると、イランによるヨルダンの米軍施設への攻撃を受け、中東情勢の緊張が急激に高まったことが世界の市場を圧迫した。この攻撃を受け、ドナルド・トランプ大統領は強力な報復を約束し、米国は「徹底的に攻撃する」と警告した。米軍は既に新たな攻撃を開始している。こうした不安定な地政学的状況の中、米連邦準備制度理事会(FRB)とイングランド銀行はともに主要政策金利を据え置くことを決定した。 企業ニュースでは、アディダス(ADS.F)がDAX指数構成銘柄の中で最下位に転落し、11.52%安で取引を終えた。ドイツ銀行リサーチは、このドイツのスポーツウェア大手企業の第2四半期決算を「好調ではあるが、十分とは言えない」と評した。 「絶対値で見れば第2四半期は好調だったが、ワールドカップへの期待が高まる中で、投資家を失望させる結果となった。第2四半期の売上高は13%増の67億4300万ユーロ(市場予想を2%上回る)だったが、EBITはわずか5%増の5億7400万ユーロ(市場予想を8%下回る)にとどまった。売上高と粗利益は好調だったものの、大幅に増加したマーケティング投資によって相殺されてしまった」と、同リサーチ会社は述べている。 一方、化学メーカーのシムライズ(SY1.F)は3.12%上昇し、指数上位銘柄の一つとなった。同社は上半期の売上高が25億4000万ユーロ(実質ベースで2%)となり、2026年通期の業績見通し(実質売上高成長率2%~4%)を改めて表明した。