オーストラリアの大手銀行は、長年にわたる住宅ローンの力強い伸びの後、資本逼迫の大幅な増加に直面するだろうと、ジャーデン社が指摘。
オーストラリアの大手銀行は、近年の政策変更と、住宅価格高騰の一因となった住宅購入資金のための融資が数十年にわたって高水準で行われてきたことを受け、資本逼迫の大幅な増加に直面している、とジャーデン氏は月曜遅くに発表したレポートで述べた。 同レポートによると、過去30年間で住宅購入資金として24億豪ドルが融資され、これは企業における生産的な用途に供された11億豪ドルの2倍以上にあたる。 ジャーデン氏によると、住宅ローンのリスクウェイトは1990年代に50%から始まり、2014年には14%まで低下し、現在は平均約23%となっている。ANZグループ(ASX:ANZ、NZE:ANZ)の住宅ローンリスクウェイトは24%、コモンウェルス銀行(ASX:CBA)は22%、ナショナル・オーストラリア銀行(ASX:NAB)は26%、ウェストパック銀行(ASX:WBC、NZE:WBC)は20%となっている。株式調査会社Jardenは、銀行が住宅ローンへの依存度を減らし、生産的な投資を支援するようになったことを踏まえ、「マクロ資本配分の構成に変化が見られる」と指摘した。また、住宅ローンの伸びが企業向け融資の伸びを定期的に上回っていた時期にこれらの政策が実施されたことから、銀行の配当性向が高すぎるのではないかと疑問を呈した。 Jardenは、主要銀行の株価は若干の調整局面を経ても依然として割高であり、ネガティブな体制転換を織り込んでいないとの見方を示した。 Jardenは、ANZ銀行の投資判断を「オーバーウェイト」、目標株価を35.50豪ドルに据え置いた一方、他の3行については「セル」の投資判断を維持した。コモンウェルス銀行の目標株価は90豪ドル、ナショナル・オーストラリア銀行は29豪ドル、ウェストパック銀行は31豪ドルとなっている。