ベトナム、米国の制裁措置を前に5月の貿易赤字が過去最高を記録
ベトナムの貿易赤字は5月に過去最高に拡大した。中東情勢の緊迫化と米国による関税賦課の可能性を背景に、輸入が34%急増したためだ。 ベトナム国家統計局は水曜日、同国の5月の貿易赤字が52億1000万ドルに達し、前月の32億8000万ドルを上回ったと発表した。 この数字は1990年の統計開始以来最大の赤字であり、トレーディング・エコノミクスの予測である34億1000万ドル、ブルームバーグのエコノミストの予測である39億8000万ドルをも上回った。 国内部門は1月から5月までの5ヶ月間で207億6000万ドルの貿易赤字を計上した一方、原油を含む外資部門は69億6000万ドルの黒字を計上した。 輸入額は当月521億4000万ドルに急増し、前月の494億8000万ドルを上回った。 国家統計局(NSO)によると、2026年1月から5月までの輸入額は前年同期比31%増の2294億6000万ドルとなり、中国からの輸入が926億ドルで牽引した。 輸出額は前年同期比18%増の469億3000万ドルとなったが、ブルームバーグの予測成長率19.7%を下回った。 1月から5月までの輸出額は前年同期比19.5%増の2156億6000万ドルとなり、米国が696億ドルでベトナムにとって最大の輸出市場となった。 これらのデータは、米国通商代表部(USTR)がベトナムの知的財産権保護・執行状況と米国貿易への影響に関する3度目の調査を開始した中で発表された。 通商代表部は5月29日、ジェイミーソン・グリア代表がベトナム問題に関する「対応策」についてドナルド・トランプ大統領と協議する意向であることを明らかにした。 ブルームバーグ通信は水曜日、中東紛争は原油価格の高騰に伴い、輸出主導型のベトナム経済にも打撃を与える可能性があると報じた。