AIの安全性に関する警告を受け、株式市場は取引開始前に下落。投資家はFRBの利上げ決定を待つ。
月曜日の取引開始前、米国の主要株価指数は下落基調で推移した。トレーダーらは、AI開発の急速なペースについて大手AI企業の幹部らが警告を発していることを受け、週後半に予定されている連邦準備制度理事会(FRB)の重要な政策決定を注視している。 S&P500種株価指数は0.8%、ダウ工業株30種平均は0.3%、ハイテク株中心のナスダック総合指数は1.8%それぞれ、プレマーケット取引で下落した。主要3指数はいずれも金曜日の取引を上昇で終え、4日続落に終止符を打った。 AIチャットボット「Claude」の開発元であるAnthropic社のCEO、ダリオ・アモデイ氏は土曜日、業界に対しAIモデルの能力向上ペースを緩めるよう求めた。AIモデルの能力向上に安全対策が追いつくようにするための3段階計画として、大手AI企業内に「従業員と同等のアクセス権限」を持つ独立した評価者を配置することなどを挙げている。 OpenAIのCEOサム・アルトマン氏、テスラ(TSLA)とスペースX(SPCX)のCEOイーロン・マスク氏は、Xへの投稿でアモデイ氏の発言を支持した。 NVIDIA(NVDA)、Advanced Micro Devices(AMD)、Micron Technology(MU)、SanDisk(SNDK)、Intel(INTC)、Qualcomm(QCOM)の株価は、取引開始前に下落した。Microsoft(MSFT)、Alphabet(GOOG、GOOGL)、Amazon(AMZN)、Meta Platforms(META)といったAIハイパースケーラーの株価も下落した。 月曜日は主要な経済指標の発表がないため、トレーダーは火曜日に予定されているFRBの金融政策委員会(FPC)の会合に注目している。翌日には金利に関する決定が下される予定だ。市場は現在、FRBが政策金利を25ベーシスポイント引き上げる確率を87%と織り込んでおり、残りの確率はFRBが利上げを見送る可能性となっている。 オックスフォード・エコノミクスは金曜日、MTニュースワイヤーズに電子メールで送付したコメントの中で、「3ヶ月連続でインフレ率が緩やかな水準にとどまれば、金利据え置きへの支持がわずかに多数派を占めるだろう」と述べたものの、「原油価格の上昇と依然として高水準にあるインフレ率を鑑みると、リスク管理の観点から利上げも考えられる」と付け加えた。 先週発表された公式データによると、米国の消費者物価指数は8月にエネルギー価格の上昇を受けて3カ月ぶりの高水準に達し、コアインフレ率は予想外に加速した。 米国債利回りは低下し、2年債利回りは1.8ベーシスポイント低下して4.63%、10年債利回りは1.6ベーシスポイント低下して4.96%となった。 WTI原油価格は2.6%上昇して1バレル102.66ドル、ブレント原油価格は2.7%上昇して1バレル107.38ドルとなった。 ロイター通信によると、イランと複数の湾岸諸国がホルムズ海峡の将来について協議する予定だった外交会合は、イランと連携するイエメンのフーシ派がサウジアラビアの軍事空軍基地を攻撃したことを受け、中止された。会合は月曜日に予定されていた。 サウジアラビアのエネルギー省は金曜日、リヤドとマディーナ地域にある主要な東西原油パイプラインを、施設が複数回攻撃を受けた翌日、予防措置として停止したと発表した。リスタッド・エナジーによると、パイプラインの停止により、サウジアラビアにとって大量の原油を西へ輸送する唯一のルートはホルムズ海峡となる。 金価格は1.9%下落し、1トロイオンスあたり4,327ドルとなった一方、ビットコインは0.9%上昇し、77,992ドルとなった。