インフレ懸念からドル高が進む中、金価格は7カ月ぶりの安値に下落
金価格は水曜日の早朝、7カ月ぶりの安値で取引された。これは、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のため年内に利上げを行うとの見方から、ドルが引き続き上昇したためだ。 8月渡しの金先物価格は、1オンスあたり116.50ドル安の4,032.90ドルとなり、11月初旬以来の安値をつけた。 FRBの政策委員会が2日間の会合を終え、金利を据え置いたものの、エネルギー価格の上昇に伴うインフレの継続を理由に年内に利上げの可能性を示唆して以来、金価格は1週間で4.9%下落した。利上げの可能性が高まったことでドルが上昇し、無利子の金から投資家が資金を引き揚げている。 米国とイランの情勢悪化を受けて原油価格が下落し、インフレ懸念がいくらか和らいだが、米国株式市場の低迷も金価格の重荷となっている。 サクソバンクはレポートの中で、「金価格は2営業日連続で下落した。テクノロジー株主導の株価下落とドル高が重しとなった」と述べている。 「エネルギー価格の下落によりインフレ懸念が緩和され、FRBによる追加金融引き締めの必要性が低下したことから、米国債価格の上昇は限定的な下支えとなった。一方で、金価格とS&P500指数との異例なほど強い正の相関関係が引き続き価格の重荷となり、金価格は重要な支持線である4,000~4,100ドル付近まで下落した。」 ドルは序盤から上昇を続け、ICEドル指数は0.36ポイント高の101.76となり、1年以上ぶりの高値をつけた。米国債利回りは低下し、2年債利回りは2.6ベーシスポイント低下して4.172%、10年債利回りは6.5ベーシスポイント低下して4.437%となった。