アストラゼネカ、心臓病治療薬の臨床試験で主要評価項目を達成できず株価が下落
アストラゼネカ(AZN.L、AZN.ST)の株価は、同社が開発中の心疾患治療薬候補「ワイヌア」の第3相臨床試験が主要評価項目を達成できなかったことを発表したことを受け、木曜午前に急落した。 トランスサイレチンアミロイドーシス心筋症の治療を受けている患者に対する追加治療薬としてワイヌア(エプロンテルセン)を評価する第3相臨床試験「Cardio-TTRansform」は、プラセボと比較して、140週間にわたる死亡率および心臓関連の緊急イベントの再発を減少させるという主要有効性評価項目を達成できなかった。 同社の株価は、ロンドンとストックホルムの両市場で取引開始直後に9%下落した。 しかしながら、事前に規定されたサブグループ解析では、ワイヌア単剤療法を受けた患者において名目上有意な結果が得られた一方、ベースラインで既に安定化薬を服用していた患者では治療効果は認められなかった。 アストラゼネカは、米国のバイオテクノロジー企業アイオニスと共同でワイヌアを開発している。両社は、結果のさらなる理解を深めるため、全データを分析する予定であり、その結果は8月に開催予定の欧州心臓病学会で発表される。 「今回の治験は主要評価項目を達成できなかったものの、進行性でしばしば致死的なこの疾患に苦しむ世界中の数十万人の患者に対する治療アプローチの科学的理解を深める上で、今回の結果が役立つと確信しています」と、アストラゼネカのバイオ医薬品研究開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、シャロン・バー氏は述べた。 トランスサイレチンアミロイドーシス心筋症は、遺伝性または加齢に伴って発症する全身性の致死的な心疾患である。アストラゼネカによると、世界中で推定30万~50万人がこの疾患を抱えており、心臓が全身に血液を送り出すことが困難になる。