EMEA天然ガス最新情報:米イラン和平合意署名を前に先物価格が下落
水曜日、米国とイランの間でホルムズ海峡を通じた中東からのエネルギー輸送再開に関する詳細を盛り込んだ覚書草案が公表されたことを受け、欧州の天然ガス先物価格は下落した。 オランダのTTF先物(期近限月)は1.18%下落し、1メガワット時あたり41.275ユーロ(47.93ドル)、英国のNBP先物(期近限月)は1.16%下落し、1サーモあたり98.250ペンス(1.32ドル)となった。 金曜日にスイスで米国とイランが署名する予定のこの覚書の本文をブルームバーグ・ニュースが確認した。 地域における敵対行為の終結を目指す一連の条項の中で、この合意は、イランが今後30日以内にホルムズ海峡を通航する商船の安全かつ円滑な航行を確保するための措置を直ちに講じることを規定している。 また、覚書署名後直ちに米国は「イラン・イスラム共和国に対する海上封鎖を解除し、いかなる干渉や妨害も阻止する」と述べた。 この動きは、世界のエネルギー市場の安定化に向けた大きな一歩であり、供給不足の長期化や海上輸送の混乱に対する懸念は後退し始めている。 同時に、地域最大の産油国であるカタールは、ホルムズ海峡の安全な航行が再開され次第、生産量を急速に回復させる見込みだと発表した。ブルームバーグの報道によると、関係筋の話として、生産能力は1か月以内に50%、2か月以内に80%まで回復すると予測されている。 こうした動きは、欧州にとって極めて重要な局面で起こっている。欧州ガスインフラ協会(Gas Infrastructure Europe)によると、欧州の天然ガス在庫は、前年同期の53.78%に対し、わずか45.03%にまで減少している。 スイス連邦エネルギー局によると、在庫水準は59.3%で、この期間の過去5年間の平均を大幅に下回った。