世界の風力発電量は、エネルギー安全保障の推進により、2025年には165GWに達するとGWECが発表
世界風力エネルギー協議会(GWEC)は月曜日、中東紛争とホルムズ海峡の封鎖が再生可能エネルギーへの移行を加速させたことを受け、2025年には世界の風力発電設備に165ギガワット(GW)の新規設備容量が追加され、累計設備容量は1.3テラワット(TWA)を突破したと発表した。 GWECは報告書の中で、風力発電設備容量の増加は、陸上風力発電への強い需要に牽引されたと述べ、陸上風力発電は42%増の155.3GW、洋上風力発電は18%増の9GWとなった。 報告書によると、中国とインドを筆頭とするアジア地域は、世界の総設備容量の80%にあたる131GWの新規設備容量を稼働させた。 GWECによると、中国は世界の風力発電の成長を牽引し、2025年には約120.5GWの新規風力発電設備を設置し、これは2024年の世界全体の追加設備容量にほぼ匹敵する規模となる。 インフレ抑制法の撤廃と洋上風力発電リースの一時停止を受け、風力発電業界は大きな逆風に直面している。米国では風力発電業界は政策面で大きな意見の対立を抱えているものの、昨年は約7GWの陸上風力発電設備容量を追加した。 GWECは、人工知能データセンターや製造業からの需要増加により、風力発電は政治的な議論の的となるものの、米国の電力網において重要な構成要素であり続けるだろうと述べた。 GWECによると、新興国市場も新規風力発電設備の設置を加速させており、サウジアラビアは設置容量を4倍の1.5GWに、チリは3倍の1.1GWに、トルコは2.1GWに達し、風力発電の戦略的魅力が地域を超えて拡大していることを示している。 一方、各国政府は風力発電を単なる気候変動対策としてではなく、経済のレジリエンスを高めるための手段として捉える傾向を強めている。GWEC(世界風力エネルギー評議会)は、風力発電は変動の激しいエネルギー輸入への依存度を低減することで、エネルギー安全保障、供給量、アクセス性、価格、受容性という4つの柱すべてにおいて効果を発揮すると指摘した。 報告書によると、風力発電業界は技術的にも進化を遂げている。AI(人工知能)と高度なデータ分析は、資源評価から発電設備の最適化に至るまで、バリューチェーン全体で標準となっている。 さらに、風力、太陽光、蓄電設備を併設する「ハイブリッド」プロジェクトの増加は、風力発電がいかに発電量を安定させ、システム全体の性能を向上させることができるかを示している。 GWECは、2026年には新規設備容量が178GWに達し、今後5年間で合計969GWに達すると予測している。 COP28で掲げられた2030年までに再生可能エネルギー容量を3倍にするという目標を達成するためには、各国政府は安定した政策枠組み、効率的な許認可制度、そして協調的な送電網計画という3つの成功要因に注力する必要があると報告書は述べている。