Treasury
INGは、カナダ銀行がハト派寄りの政策を維持していると報じた。
カナダ銀行は水曜日、予想通り政策金利を2.25%に据え置いたが、INGによると、声明全体のトーンは市場予想に比べてややハト派的だった。 カナダ銀行は、エネルギー価格の上昇が総合インフレ率とインフレ期待に影響を与えていることを認め、ティフ・マックレム総裁は、原油価格が長期にわたって高止まりすれば利上げが必要になる可能性があると述べた。 しかし、カナダ銀行は、コアインフレ率は良好な推移を示しており、消費者物価指数の構成要素のうち目標値を上回るものの割合は減少していると強調した。 一方、雇用市場は依然として軟調で、雇用は低迷しており、米国の関税の影響を受けるセクターでは雇用の減少が見られるとされている。成長予測も依然として控えめで、今年の国内総生産(GDP)成長率は1.2%、2027年は1.6%、2028年は1.7%と予測されている。2027年と2028年の予測値は、市場コンセンサス予想を0.1ポイント下回っている。 カナダは石油と天然ガスの主要純生産国であるため、エネルギー価格の上昇はカナダ経済にとって追い風となるものの、貿易政策をめぐる不確実性が依然として投資家心理を抑制している。カナダ、米国、メキシコ間のCUSMA貿易協定の評価が間近に迫り、米国が貿易相手国への圧力を強める可能性もあることから、マックレム総裁は、カナダに不利な重大な規則変更があれば、利下げが必要になる可能性があると警告した。 INGは、カナダ銀行はややリスクヘッジを図っているようだと指摘している。今のところ、カナダ銀行は「戦争がインフレに及ぼす直接的な影響を見過ごす」構えだ。原油価格が下落し、米国の関税が据え置かれると仮定すると、「政策金利は現状維持が妥当と考えられる」。 上昇リスクは、インフレコストの高止まりが長期化し、それが物価上昇に転じる可能性であり、下降リスクは米国との貿易制限の強化である。 INGの見解では、中東情勢は徐々に緩和していくというのが基本シナリオである。INGは、今後数ヶ月でホルムズ海峡を通過するタンカーの航行が徐々に再開し、エネルギー価格も下落し始めると見ている。 また、CUSMA(米国・メキシコ・カナダ協定)の見直しを巡る交渉が難航し、経済に不確実性が残り、雇用市場に重くのしかかる可能性も予測している。 こうした状況を踏まえ、INGは年末まで政策金利を据え置くことを引き続き支持する。
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