イランと米国の貿易摩擦により和平合意の見通しが不透明になる中、原油価格は1カ月ぶりの安値から反発した。
木曜早朝、米国とイランが互いに攻撃を仕掛けたことを受け、原油価格は1カ月ぶりの安値から上昇した。この攻撃は、4カ月目に突入したイラン内戦終結に向けた和平交渉を脅かし、史上最大規模のエネルギー供給ショックを引き起こしている。 7月渡しのWTI原油先物価格は、4月20日以来の安値から上昇し、1バレルあたり2.78ドル高の91.46ドルとなった。7月渡しのブレント原油先物価格も2.85ドル高の91.46ドルだった。 この上昇は、ペルシャ湾における新たな敵対行為を受けてのものだ。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、米軍がイランのドローン管制基地を攻撃し、イランのドローンを撃墜したと報じた。一方、クウェートはイランのミサイルを迎撃し、イランはペルシャ湾で商船を攻撃した。 こうした戦闘にもかかわらず、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、米当局者は、カタールでの和平交渉が続く間、両国間の緊張状態にある停戦が維持されると予想していると伝えた。 イランが2月28日の開戦時にホムズ海峡を封鎖し、ペルシャ湾岸諸国からの日々の石油需要の20%を遮断して以来、原油価格は半値に上昇した。 「ホルムズ海峡付近での米軍による攻撃再開と、それに対するイラン革命防衛隊(IRGC)による米軍基地への報復攻撃を受け、ブレント原油価格は急騰した。これは、重要な航路の再開に必要な措置について米国とイランの隔たりが依然として大きいことから、短期的な和平合意の見通しが限定的であることを浮き彫りにしている」とサクソバンクは指摘した。 米国の原油在庫の減少も原油価格を支えている。米国石油協会(API)が発表した週次調査によると、米国の原油在庫は先週280万バレル減少し、6週連続の減少となった。米エネルギー情報局(EIA)は木曜日に公式在庫データを発表する予定だ。