ブリヂストン(東証:5108)は、中東情勢の混乱によりタイヤ販売が影響を受けたにもかかわらず、第1四半期の業績は好調に推移した。
株主に帰属する利益(継続事業を除く)は、前年同期の759億円から21%増の911億円に急増し、1株当たり利益も前年同期の55.53円から72.31円に上昇した。
売上高は前年同期の1兆580億円から5.2%増の1兆1130億円となった。タイヤ事業と多角化製品事業はそれぞれ4%増、3%増と好調で、売上高全体の増加に貢献した。
ブリヂストンは決算説明会で、中東からの売上高は総売上高の約1.5%に過ぎないものの、イラン内戦によるサプライチェーンの混乱で世界的なタイヤ需要が減少したと述べた。
ブリヂストンの製品ラインのうち、プレミアムタイヤの売上は3月31日までの四半期も引き続き拡大した。一方、オフロードタイヤ(ORタイヤ)の売上はアジアにおける石炭需要の低下により減少したが、高い収益性を維持した。交換用タイヤ(REPタイヤ)と新車装着タイヤ(OEタイヤ)の売上はともに減少したが、利益と利益率の伸びには影響はなかった。
日本では、現地通貨安と交換用タイヤの売上拡大、価格改善により、売上高と利益が増加した。
世界的な原油・エネルギー価格の高騰に伴う原材料費と物流費の上昇によるコストインフレは、今後も間接的に当社に影響を与えると予想される。
ブリヂストンは、コストインフレによる通年の影響額を約700億円と予測している。
さらに、2026年度の帰属利益は前年比3.9%増の3,400億円へ、また一株当たり利益は270.87円、売上高は前年同期比1.6%増の4兆5000億円となる見込みである。