IEAの報告書によると、50カ国で電気自動車の販売台数が過去最高を記録し、中国と米国の低迷を相殺した。
国際エネルギー機関(IEA)が木曜日に発表した報告書によると、世界の電気自動車(EV)販売台数は第2四半期に急回復し、第1四半期比で35%増加、50カ国で過去最高を記録した。 IEAは、この回復が、1月から6月までの世界の自動車販売台数全体の前年同期比5%減という広範な減少を相殺するのに役立ったと述べている。この減少は、世界最大の自動車市場である中国と米国における需要低迷が、経済圧力と政策転換を背景としたものだった。 IEAは、EV普及の急増は、中東紛争に端を発するエネルギー危機が大きく影響しており、燃料価格の激しい変動が注目を集めたと指摘している。 報告書によると、世界の石油需要のほぼ半分を自動車が占めており、この分野は供給途絶の影響を受けやすい。 その結果、政策と業界の対応によりEVの普及が加速し、オーストラリア、ブラジル、インド、韓国、ベトナムなどの市場では、3月から6月にかけての販売台数が2025年の同時期と比べてほぼ倍増した、と報告書は付け加えた。 この加速と、欧州、ラテンアメリカ、東南アジアにおける継続的な政策支援に後押しされ、世界の電気自動車販売台数は2026年には世界の自動車販売台数全体の29%を占めると予測されている、とIEAは指摘した。 一方、世界の市場動向は変化し続けている。中国では、国内の逆風により、この10年間で初めて電気自動車の販売台数が前年比で横ばいになると予想される。それでもなお、中国の自動車販売台数全体の60%以上が電気自動車である、と報告書は述べている。 しかしながら、中国の自動車メーカーは国際的な事業展開を積極的に拡大している。 中国からの上半期の電気自動車輸出台数は、2025年通年の輸出台数にほぼ匹敵した。報告書によると、世界市場には推定100万台の中国製電気自動車が売れ残っているとみられ、競争の激化は新興市場の構造を一変させ、将来のリーダーシップを争う他の自動車メーカーにとって大きな試練となるだろう。