UBS、今年のカナダのGDP成長率予測を引き下げ
カナダの第1四半期の国内総生産(GDP)の低迷を受け、UBSは2026年の成長率予測を1.0%に下方修正した。ただし、貿易と在庫の変動が激しいことを考慮すると、表面的な景気後退という表現は、実際の景気低迷の度合いを過大評価している可能性がある。 状況は必ずしも悲観的ではないものの、UBSは2026年の実質GDP成長率予測を引き下げた。主な理由は、第1四半期の0.2%のマイナス成長であり、これはUBSが予想していた1.5%を大きく下回るものだった。 UBSはまた、7月1日に開始予定の米国・カナダ・メキシコ協定(USMCAまたはCUSMA)の共同見直しに関する見解も更新した。カナダと米国間の協議不足に加え、カナダ政府が他国との貿易関係強化に注力していることから、交渉は長期化する可能性が高いとみられる。 UBSは、現時点では年末までの早期解決は難しいとの見解を示した。米国とカナダ間の協議は事実上停滞している一方、米国とメキシコ間の新たな協議がまもなく開始される見込みだ。進展が加速する兆候の一つとして、カナダがより真剣に交渉の場に復帰することが挙げられるだろう。 関係する問題の広範さと複雑さを鑑みると、協議が2027年以降まで続くことは珍しくなく、必ずしも懸念材料となるわけでもない、とUBSは指摘する。交渉が継続し進展が見られれば、市場や投資家はそれを好意的に捉えるだろう。 一方、3カ国が新たな16年協定に合意することなく、わずかな変更にとどまる年次見直しは、2036年に協定が更新されずに失効するリスクを高める。これははるかに非建設的な結果であり、投資や消費者信頼感に深刻な影響を与えるだろう、とUBSは付け加えた。 これらの道筋を明確に区別することは必ずしも容易ではないが、米国が交渉の場にとどまる限り、新たな16年協定が締結される可能性は「高い」とUBSは考えている。 UBSは依然として合意が成立すると予想しており、2027年にはより速く、より広範な経済成長の回復が見込まれるとしている。堅調な企業設備投資と力強い個人消費に支えられ、年間成長率は1.9%になると予測している。