中東紛争がニュージーランドの経済回復を圧迫しているが、金融システムは依然として強靭であると中央銀行が発表
ニュージーランドの金融システムは、世界的な不確実性の高まりの中でも依然として強靭であり、住宅市場へのリスクは抑制されているように見えるものの、全体的な安定性への影響は中東紛争の期間と深刻度によって左右されるだろうと、ニュージーランド準備銀行は水曜日に発表した。 しかし、地政学的状況は国内経済の回復を遅らせ、雇用情勢に影響を与え、債務返済に新たな負担をかける可能性があると、ニュージーランド準備銀行は最新の金融安定報告書で指摘した。 この紛争は原油価格の高騰を引き起こし、ガソリンとディーゼル油はインフレ調整後で50年ぶりの高値水準に迫っている。 こうしたコスト上昇は企業の利益を圧迫すると予想され、一部の企業はすでに需要の低迷に苦しみ、3年前のような十分な資金を確保できていない。化学・プラスチック製造業、運輸部門、そして第一次産業の一部は、投入コストの上昇に最も影響を受けやすいと、中央銀行は述べている。 しかし、経済へのリスクはあるものの、輸出価格の堅調さから、農家はショックを乗り越えられるはずだ。 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は、ニュージーランドにおける仮想的な景気後退シナリオを評価するため、2025年銀行ストレステストの結果を修正しました。このシナリオでは、失業率が10.5%でピークに達し、住宅価格が35%下落、国内総生産(GDP)が6.5%縮小すると予測されています。 銀行は、厳しい環境下でも融資を提供できる体制が整っています。このような想定シナリオにおいても、国内最大手4行の自己資本比率(Tier 1比率)は、規制上の最低基準を上回り、2008年の金融危機以前の水準を「大幅に上回っている」とされています。 報告書発表後の記者会見で、アンナ・ブレマン中央銀行総裁は、3月期の失業率は「金融安定性の観点から予想していた範囲内である」と述べました。 水曜日に発表されたデータによると、季節調整済みの失業率は2025年第4四半期の5.4%から3月期には5.3%に低下した。この雇用統計は、紛争勃発前に国内経済が回復に向かっていたというニュージーランド銀行の見解を裏付けるものとなった。 ブレマン総裁は記者会見で、ニュージーランドの国債残高は比較的低いものの、長期国債利回りが上昇すれば財政面で何らかの影響が出る可能性があると付け加えた。