RBCによると、ナイキの短期的な好材料は限定的で、業績回復の進捗は予想よりも遅れている。
RBCキャピタル・マーケッツは水曜日の顧客向けレポートで、ナイキ(NKE)はエリオット・ヒル最高経営責任者(CEO)の下での事業再建計画の進捗が予想よりも遅れているため、短期的な株価上昇要因は限られていると指摘した。 同証券会社は、進行中の「立て直し」活動と新たな成長エンジンの欠如により、FIFAワールドカップ開催を控えているにもかかわらず、2026年後半にかけて売上高のトレンドが持続的に改善する可能性は低いと述べている。 RBCは、ナイキは組織改革、卸売事業の再構築、スポーツ関連事業部門の設置、ランニング事業の改善など、目に見える形で事業運営上の進歩を遂げていると指摘した。しかし、この進歩はRBCの予想よりも「遅く、範囲も狭い」とレポートは述べている。 RBCのアナリスト、ピラル・ダダニア氏は、「製品と在庫の処分における実行スピードは、我々が望むほど速くなく、2026年後半にプラスの売上高成長が見込めない」と記している。「我々の見解では、製品開発の幅広さが依然として課題となっている」。 ダダニア氏によると、ヒル氏がCEOに就任して以来、ナイキの株価は50%下落し、1株当たり利益も約40%減少している。 ヒル氏は2024年10月にこのスポーツアパレル大手企業のCEOに就任した。 RBCはナイキ株の投資判断を「アウトパフォーム」から「セクター・パフォーム」に引き下げ、目標株価を70ドルから50ドルに引き下げた。 RBCは、第4四半期の1株当たり利益を0.11ドル、売上高を約108億ドルと予測している。ファクトセットが調査したアナリストは、1株当たり利益を0.12ドル、売上高を105億8000万ドルと予想している。 ナイキは6月30日に第4四半期決算を発表する予定だ。 RBCは「北米卸売市場の好調とワールドカップ関連商品の販売増に支えられた売上高の予想上振れはあり得る」と述べ、「しかし、(消費者直販)事業の改善も期待したいが、その可能性は低いと見ている」と付け加えた。