ウッドマッケンジーは、欧州は来冬、天然ガス備蓄不足に直面する可能性が高いと述べている。
ウッド・マッケンジーのアナリストは月曜日のレポートで、ホルムズ海峡の閉鎖により限られた天然ガス供給をめぐる世界的な競争が激化し、来冬の供給不足のリスクが高まっているため、欧州の天然ガス貯蔵量は過去最低水準にあると指摘した。 ウッド・マッケンジーは、世界のガス市場で圧力が高まっており、主要LNG生産国であるカタールが2027年下半期までにフル稼働に戻る見込みはないとしている。 アナリストらの最善シナリオ(カタールが9月末までにフル稼働に戻る場合)でも、欧州の貯蔵量は11月1日までに最大でも75%に達すると予測している。 これは過去5年間の平均90%を15ポイント下回る水準だ。ホルムズ海峡の閉鎖がさらに2ヶ月間続く場合、11月1日までに貯蔵量は70%を下回ると予測される。 後者のシナリオでは、ガス価格が上昇し、一部のアジア新興国は需要抑制策に訴える可能性が高い。ウッド・マッケンジー社によると、現在、ガスは原油よりも中東情勢の混乱の影響を受けやすい状況にある。 ウッド・マッケンジー社のガス・LNG調査担当副社長、マッシモ・ディ・オドアルド氏は、「欧州の在庫水準の低さ、アジアの旺盛な需要、そしてLNG新規供給の伸び悩みにより、今冬から2027年にかけて価格高騰がほぼ確実視されている」と述べた。 同社レポートによると、現在、欧州全体のガス埋蔵量は約54%にとどまっており、LNG市場が均衡状態に戻るのは2028年以降になる可能性があるという。 2022年ほど深刻な状況ではないものの、ロシアからの輸入が段階的に削減される中で代替エネルギー源が限られているため、欧州は依然として「エネルギー危機の領域に近づいている」とレポートは指摘している。