INGによると、カナダドルは金曜日に発表されるカナダの雇用統計で「ある程度の安定化」を期待している。
INGによると、カナダは金曜日の午前8時30分(東部時間)に5月の労働力調査(LFS)を発表する予定で、これは米国の雇用統計と同時刻となる。 同行はレポートの中で、カナダの景気動向は米国に比べて「建設的ではない」と指摘している。4月のLFSは「低調」で、失業率は6.9%に上昇し、純減数は1万7700人だった。 市場コンセンサスは、金曜日のLFSで失業率が6.9%、雇用者数が1万人増加するという安定化を予想している。しかし、失業率がわずかに低下しない限り、カナダ銀行の金融政策に対する雇用市場の影響力はハト派的なままとなるだろうとINGは述べている。 同行は、米ドル/カナダドルの2年物スワップレートの乖離が約25ベーシスポイント拡大し、4月のカナダ独立記念日以前以来の高水準に達したと指摘している。こうした状況が、最近のUSD/CAD相場の上昇を支えており、USMCA貿易協定再交渉を巡るリスクプレミアムの兆候も現れ始めている。 INGの見方は、カナダ銀行(BoC)に対する市場の見方よりもハト派的だ。BoCは、国内経済の課題やUSMCAを巡る不確実性から、依然としてFRBよりも利上げのハードルが高いとみられている。 そのため、INGは短期的な見通しを超えても米ドル(USD)に対しては弱気な見方を維持しているものの、カナダドル(CAD)については、オーストラリアドル(AUD)、ニュージーランドドル(NZD)、ノルウェークローネ(NOK)といった他の資源国通貨と比較して、上昇余地はそれほど大きくないと見ている。 INGは、今後数日間でUSD/CADが1.40を試すリスクは「無視できない」と付け加えた。