-- 信越化学工業(東証:4063)が3月に米国のポリ塩化ビニル事業に34億ドルを追加投資したことが、中東情勢の混乱を受けて価格引き上げや減産に踏み切っている多くの競合他社に比べ、同社が供給ショックへの耐性を高める一助となっていると、Nikkei Asiaが金曜日に報じた。
汎用グレードのPVC市場では価格競争が依然として激化しており、中国メーカーによる大幅な増産により多くの競合企業が赤字に転落したり工場を閉鎖したりする中、信越化学工業は米国における地理的優位性を活かしている。
同社は米国の子会社シンテックを通じて、米国のシェールガス由来のエチレンを用いてPVCを生産しており、これにより中東産の石油由来原料に比べ地政学的リスクが低減されるほか、安定的かつ低コストでの調達が可能となっている。