CIBCは、現在の金利予測では、カナダ銀行と連邦準備制度理事会(FRB)は長期にわたり金利を据え置くと見込んでいるものの、イラン戦争の早期終結を条件として、FRBが12月に25ベーシスポイントの利下げを実施する可能性を織り込んでいる。 同行は顧客向けレポートの中で、カナダ銀行自身の発言から、ホルムズ海峡を通じた原油輸送再開に伴う原油価格の圧力が下半期に緩和されるシナリオでは、年内の利上げは検討しない意向がうかがえると指摘している。 しかし、地政学的な結果が不確実な状況にあるため、投資家は、紛争が長期化し、原油価格が年末まで3桁台で推移するシナリオを重視するだろうとCIBCは述べている。 同行の分析によると、そのようなシナリオでは、米国はカナダよりも広範なインフレ・スパイラルに陥るリスクが高く、カナダ銀行がFRBよりも先に、かつより積極的に利上げを行う可能性は低いとしている。 CIBCは、さらに広い視野で見ると状況はやや異なる可能性があると指摘した。原油価格の大幅な上昇は、エネルギー部門の設備投資を加速させる場合、カナダ経済にとってマイナスよりもプラスに働く可能性がある。 あるいは、原油価格が1バレル75ドルまで回復するというCIBCの基本シナリオでは、貿易交渉が有利な結果に終わり、輸出と企業の設備投資への圧力が軽減され、失業率が低下し始めれば、カナダ銀行は2027年末までに金利を2.75%まで引き上げる可能性があるとCIBCは見ている。 しかし、少なくとも今年においては、カナダ中央銀行が金融引き締め姿勢に転じるためのハードルは、少なくともFRBの場合と比較すると、市場の予想よりも高いとCIBCは述べている。
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