塩野義製薬(東証:4507)の経口抗ウイルス薬「エンシトレルビル」は、第3相曝露後発症予防試験において、感染患者の同居者における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスクを大幅に低減させた。
日本全国から2,000人以上の被験者が登録されたこの無作為化二重盲検プラセボ対照試験において、症状発現から72時間以内に投与を開始した結果、10日目までのCOVID-19発症率はプラセボ群の9.0%に対しエンシトレルビル投与群では2.9%にとどまり、約67%の発症リスク低減が確認された。
両群間の安全性プロファイルは概ね同等であり、有害事象の発生率は類似しており、試験期間中にCOVID-19に関連する入院や死亡は報告されなかった。
エンシトレルビルは、すでに日本で軽症から中等症の新型コロナウイルス感染症の治療薬として承認されており、同社は今回の知見が、家庭内での感染接触後の感染予防における同薬の使用可能性を裏付けるものであると述べた。