ロケット・ラボ(RKLB)は、衛星通信プロバイダーのイリジウム・コミュニケーションズ(IRDM)を現金と株式による約80億ドル相当の取引で買収し、垂直統合型の宇宙企業を創設することで合意した。 両社は月曜日の共同声明で、イリジウムの株主は保有する株式1株につき27ドルの現金とロケット・ラボの株式を受け取ると発表し、買収額は1株あたり約54ドルとなる。 両社によると、この取引により、ロケット・ラボの打ち上げ能力と衛星製造能力が、イリジウムの衛星通信ネットワークと周波数帯域保有能力と統合され、独自の衛星コンステレーションを設計、構築、打ち上げ、運用する宇宙企業が誕生する。 イリジウムの株価は月曜日の取引で21%上昇し、ロケット・ラボの株価も7.4%上昇した。 ロケット・ラボのピーター・ベック最高経営責任者(CEO)は声明の中で、「これは宇宙産業にとって決定的な瞬間であり、ロケット・ラボとイリジウムにとって戦略的かつ加速的な成長の新時代の幕開けとなる」と述べた。ベック氏によると、この買収によって両社は「全く新しい市場を開拓できる」と期待されている。 ロケット・ラボは、この買収により、打ち上げサービスや宇宙船製造以外の分野への事業拡大というビジョンに沿って、低軌道衛星群への即時アクセスが可能となる。 同社は、この買収が収益性とキャッシュフロー創出に「大幅に」貢献すると見込んでいる。 イリジウムの投資家の承認と規制当局の認可が必要なこの取引は、来年半ばに完了する見込みだ。 イリジウムのマット・デッシュCEOは、「宇宙と地上の通信の世界が融合し続けるにつれ、より多くの重要なサービスが宇宙ベースの能力に依存するようになるだろう」と述べた。「ロケット・ラボの一員として、次世代のIoT(モノのインターネット)、航空、海上、測位・航法・時刻同期(PNG)、国家安全保障の能力を加速させ、新たな革新的なアプリケーションを追求できることを嬉しく思う。」 ロケット・ラボは、今回の買収資金として36億ドルの融資枠を確保したと発表した。 ロケット・ラボは5月、第1四半期の純損失が前年同期比で縮小したものの、売上高は1億2260万ドルから2億30万ドルに増加したと発表した。その1か月前、イリジウムは第1四半期の純利益が前年同期比で減少したものの、売上高は増加した。
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